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気まぐれ放浪記さんからの転載記事です。『ありがとうルーシー・盲導犬と築いた絆:番外編・引退した犬たち 山形』 

気まぐれ放浪記のyumeさんのブログからの転載記事です。

私も犬が好きで飼っているので、家庭犬と盲導犬の違いがあっても心にジーンと来ました。

◆ボランティアの葛藤(かっとう)
◇犬への愛が不安超越

 ラックスを引き取った冨田昌子さんは、約10年前から引退犬ボランティアをしている。ラックスが3頭目。しかし、今回ばかりは受け入れるべきか悩んだ。初めて世話をした11歳の雌の引退犬ブリスが、昨年11月に突然亡くなったばかりだったからだ。あまりにも早い死。やりきれない思いが強く、悲しみも癒えないうちに、新しい引退犬を引き取る気にはなれなかった。
 ブリスは盲導犬になれずに引退。ブリスのパピーウオーカー(子犬育成ボランティア)だった冨田さんが、育成期間を終えて栃木盲導犬センターに返す際に、「引退したら引き取りたい」と申告していたため、家庭犬(ペット)として世話するようになった。

 そのブリスが昨年3月、朝の散歩中につまずくようにして倒れた。1人では抱えられず、友人を呼んで動物病院に搬送した。食道の蠕動(ぜんどう)運動の働きが鈍り、食べ物がのどに詰まる病気だった。その後も嘔吐(おうと)が多くなり、入退院を繰り返した。吐いたものが肺などの気管支に入ると、死に至ることもあり、一時も目が離せない状態になった。

 亡くなる当日の夜、冨田さんは一緒に寝ていたブリスの荒い息遣いに気付いた。苦しそうな表情をみせるブリスは無意識のうちにベッドから出ると、食べた物を全部吐いてしまった。申し訳なさそうな顔をするブリス。冨田さんは何も言わずにふき取った。「明日、獣医に診てもらおうね」。その後、ブリスの体をさすり続けたが、症状は改善しなかった。見かねた冨田さんは思わず「頑張らなくていいのよ」と声を掛けていた。するとブリスは緊張の糸が切れたように、スーッと静かに息を引き取った。


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